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TOP > インタビュー トップインタビュー >  > Vol.49 AFLOATグループ 代表 宮村 浩気さん

ヘアサロン領域

2014.11.28

現在直営4店舗、FC店舗が国内外に16店舗。2015年には新宿店の出店も控えるAFLOAT。名実ともに日本のビューティシーンのトップを走り続ける代表の宮村さんに、「アフロートブランド」の強さの核について伺いました。

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PROFILE

宮村 浩気(みやむら ひろき)

2000年4月サロン「AFLOAT」を青山に設立以来『女性を必ずキレイにする』をモットーに女心をくすぐるスタイルを常に提案するヘアデザイナー。
現在は、直営4店舗とFC16店舗を運営。その他にも、CM・テレビ・ポスター等の撮影現場でもモデルやタレントのヘアメイクを多数てがけ、数多くのタレント・モデルからの信頼度が高い。
AFLOAT webサイト → http://www.afloat.co.jp/

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|第3章|日本の「カワイイ」を世界に

野嶋 少し話は変わるのですが、宮村さんは海外にもよく行かれていますよね? 海外で日本的な「カワイイ」ってどんな感じ?という質問は受けませんか?

宮村 よく聞かれますね。

野嶋 そういうときは、どう答えてらっしゃるんですか?

宮村 僕は、そのままです。「カワイイは、カワイイ」が答えです。強いて付け加えるのであれば「一緒に連れて歩きたくなるようなニュアンス」と答えています。
ただ、僕らはヘアデザイナーですから、その「カワイイ」を概念だけではなく、見た目のビジュアルに落とさなくてはいけないと思っていますし、それを落とし込むためのレシピ展開は必要だと考えています。それは、カット、カラーの色みやフィニッシュワーク、スタイリング剤にいたるまでのレシピですね。

野嶋 「カワイイ」のレシピの特徴はどんなところにあるのでしょうか?

宮村 ひとつは、曲線ですね。ヴィダル・サスーンのカットは直線です。サスーンが直線なら、こちらは曲線。
でも、そう答えるようになったのは後づけですね。もともとは自分がまっすぐ切るのが苦手だから、そういう勝負をしない場所にいこうと思ったのが最初です(笑)。

日本人の髪は重くて動きにくいし、曲線が出にくい。どうしたら柔らかく動くようになるだろうというのを常に考えていました。もちろん、パーマという選択肢もあるけれど、なにもパーマをかけなくてもアイロンで十分じゃないか。そしてアイロンで巻くことを前提として連動させたカットとカラーという発想です。

野嶋 宮村さんがよく言われる「浮遊感」ですね。その黄金バランスの研究をしていくと面白いのではないかと感じますが、どうでしょうか。

宮村 美容師に向けてであれば、研究もいいと思います。でも、普通の女の子に、理論は必要ない。お客さまって、例えば切り抜きを持ってきても、ヘアスタイルを見ている視点が美容師とは全然違うんです。それを上手くキャッチできる人が売れていると感じますね。

野嶋 新しく出されたスタイリング剤も、プロフェッショナルユースではなく、パブリック商品だと伺いました。

宮村 XY9(シーナイン)ですね。あの商品も、一般の人たちにもっとアフロートを知ってもらいたいという狙いで作りました。ヴィダル・サスーンといえば、みんな知っているし、モッズ・ヘアもだいたいの方が知っています。それは商品があるからですよね。XY9を通して、その位置のブランディングができないかと思っているんです。

世界に通用するうちの強みはスタイリングです。先ほど話題になった「カワイイ」は、スタイリングの技術で作れます。美容師であればカットで勝負するべきと、スタイリングを否定する人もいると思います。でも、このスタイリングはどうやって作るのかということを、海外では求めている。商品を軸にして、もっと発信できることはあると思っています。

ヴィダル・サスーンは、ヘアサロンが世界中にいっぱいあるわけじゃなくて、みんなが技術を習いに行ったことで認知されているわけですよね。これからは同じように、日本に習いにくるとか、こちらから教えにいくような流れを作りたいんです。日本のパワーを世界に発信したい。

野嶋 アカデミーを作りながら、商品で認知度をさらにあげていく。まさにサスーンと同様ですね。

宮村 XY9は、実はまだサロンでサンプルを配っている状態で、販売はしていないんです。本当にずっと売れ続けるいいものに仕上がるまでは、もっと試行錯誤していこうと思っています。いつか「あれってどこで買えるの?」と噂になるようなタイミングで、一気に販売、プロモーションしたいと考えています。

野嶋 XY9のブランド名でサロンも出されたんですよね? どのようなコンセプトなのですか?

宮村 ヘッドスパをメインにしたケア中心のサロンです。サロンの形態としても既存店とは違うのですが、それ以外に雇用の面でも他のサロンとはずいぶん違います。
XY9のサロンには、もともとアフロートで働いていて、アフロートのことも好きなのだけれど、長時間の勤務はキツいというような理由でサロンを辞めてしまった子たちが集まっているんです。ゆるやかに働こうというコンセプトで、こちらも、商品同様、新しいチャレンジですね。

一緒に組んでいる人たちも美容師ではないし、リアルにお客さまの感覚を持った人がサロンを作ったらどうなるのか? と、とても楽しみです。僕たちだけでは考えられないようなアイデアが毎日出てきて面白いですよ。

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