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ヘアサロン領域

2014.02.26

~施設や自宅でのキレイになりたいを実現。訪問美容師という働き方~
訪問美容とは、高齢者や障害者など、サロンに来ることができない方を訪ね、施術する仕事です。
東海エリアで訪問美容を事業にしているNPOふくりび。その立ち上げの頃から訪問美容師として活躍している園田さん。 ここに至るまでの仕事観についてうかがいました。

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第1章

インタビュー

PROFILE

園田 敦子

1971年生まれ。名古屋の美容サロン勤務後、医療事務など他業種を経験ののち、2000年に美容師として復職。
翌年、同サロンの先輩と結婚、出産を機会に専業主婦に。
2005年、NPOふくりびの訪問美容師に。現在、月間140人のカットをしている。10歳と6歳2児の母。

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自立した職業につきたい!そうして美容師を目指したけれど

  園田さんが美容師を目指したきっかけは、「自立した職業を持ち、一生働きたいと思ったから」。しかし、入社した大手サロンでは、「毎日がテスト週間みたい。覚える技術や仕事がたくさんあってたいへんでした」と、仕事のたいへんさに直面しました。
24才の頃、同窓会にいくと、「そんなに働いてまだ下っ端なの?」と驚かれたそう。一般のOLだと20代半ばで寿退社するが主流の時代。そのギャップに驚き、美容室を退社。他の世界も見てみたいと、デパートや飲食店、医療事務などを経験しました。
 医療事務の仕事をしていたとき、患者さんから、「よくなりました。ありがとう」という言葉をいただいたことがあったそう。感激して涙を流す園田さんに、上司が、「一人ひとりに対応し、感情移入していたらこの仕事はつとまらない」と一言。それまではたいへんさばかりに目が向いていた美容師という職業。でも、「人に向き合うあの仕事が合っていたし、何よりそのやりがいに気付きました」
 そして、サロンに転職。三年ぶりに美容師に戻ります。スタイルもヘアカラーの技術もがらっと変わっていて、ブランクを埋めるのに必死でしたが充実した日々。その後、同じサロンの先輩との結婚を機会に退社。「しっかり支えてほしい」という彼の希望と家族の幸せを優先した選択でした。
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美容師として与えることよりも、与えられることのほうが多い

  待望の出産も経て、自身も家計を支えたいと考えていた頃、訪問美容師募集の広告を見つけました。
「訪問美容の仕事は、サロンでの施術とずいぶん違います」。たとえば、車いすの方にカットをするときには、ひざまずいて施術するためひざが真っ黒に。訪問したお宅でお湯が出なくて、やかんでお湯を沸かしながらシャンプーをしたり、ストレッチャーから落ちないように、利用者の方を抱え込むようなことも。
「美容師はもちろん、利用者も体力勝負。それでもパーマもかけたい、カラーもしたい。みなさんきれいになりたいんです。『この姿勢、辛いでしょう。ごめんなさいね』『いえいえ、あなたもたいへんでしょう』っていたわり合いながら施術します(笑)。その環境でできる方法を探すこと、『できません』を言わないことが私たちの仕事だと思います」
 ある、高齢者の方に、施術を開始しようとした瞬間、「苦労しているわね。あなたならがんばれるわ」と声をかけられたことがあったそう。
「当時、いろんな悩みがあったので、驚くと同時に泣けました。そんなふうに助けられる機会のほうが多いように思います。いろんな人に出会えて感謝までしていただける。この仕事が自分に向いていると思います」。たどり着いた、園田さんの結論です。

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園田 敦子さん

若いときは仕事が忙しくて、食事がおろそかになりがちだと思います。私はそこに、無理なダイエットなどをしてしまって、妊娠・出産の頃、たいへん後悔することに。
ゆっくり食事をして、元気であれば、いい発想が生まれます。自分の体力が落ちていると仕事の効率も落ちますし、まず、健康第一に働けるペースを考えてほしいと思います。

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