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ブランディング

2012.12.18

中村 貞裕氏(株式会社トランジットジェネラルオフィス代表取締役社長)

中村 貞裕(なかむら さだひろ)

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「ファッション、建築、音楽、デザイン、アート、飲食をコンテンツに遊び場を創造する」を コンセプトに掲げ、東京スカイツリー、渋谷ヒカリエ、東急プラザ表参道原宿など話題のスポットで店舗プロデュースなどを手掛けるトランジットジェネラルオフィス。
“ブームを生み出す仕掛人”と呼ばれる同社代表の中村貞裕氏に、流行るブランドを形にする発想法をお話しいただきました。

日時 2012年9月25日(火)【開始】12:30【終了】17:00
場所 渋谷 グロリアスカフェ
動員数 36名
プログラム 第1部 「トレンドを形にする発想法」 株式会社トランジットジェネラルオフィス 代表取締役社長 中村貞裕氏
第2部 「美容コンテンツの可能性をどう読むか?」 
asia代表 ASIA 時枝弘明氏 × 株式会社マッシュビューティラボ 椋林裕貴氏 × 中村氏
進行:野嶋 

PROFILE

中村 貞裕(なかむら さだひろ)

1971年東京都生まれ。慶應義塾大学卒業後、伊勢丹を経て、2001年に「ファッション、建築、音楽、デザイン、アート、飲食をコンテンツに遊び場を創造する」を企業コンセプトに、トランジットジェネラルオフィスを設立。カフェブームの立役者としてカフェ「Sign」をはじめ「bills」など、カフェやレストランの運営を約40店舗手掛けるほか、ホテル「CLASKA」「堂島ホテル」「the SOHO」などの話題の施設、さらにはオフィス、商業施設、ファッションブランドのブランディングやプロデュースなど、その仕事は多岐にわたり、今後は海外 進出も控えている。近年グループ会社として、イベント&ケータリング会社「TRANSIT CREW」、不動産総合プロデュース会社「REAL GATE」、ITソリューション会社「JET AGENCY」、人材紹介会社の「Departure & Partners」を設立。トランジットのユニークでエッジの効いたテイストやセンス、サービスは、日本はもとより海外においても高く評価されており、空間創造総合企業を目指し、話題の遊び場を創造すべく日々精力的に活動中。2012年7月に『中村貞裕式 ミーハー仕事術』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)を出版。

中村 貞裕氏(株式会社トランジットジェネラルオフィス代表取締役社長)

|第1章|最大公約数からブームを探し出す

 僕らトランジットジェネラルオフィスは、オペレーションノウハウを活かした「空間創造総合企業」で、言ってみれば“空間に関する何でも屋さん”です。ただ、「ファッション、建築、音楽、デザイン、アート、飲食をコンテンツに遊び場を創造する」をコンセプトとして、そこはブレないようにしています。
例えば、カフェなら「コーヒーを飲む遊び場」、ホテルなら「泊まれる遊び場」を創る。「遊び場」と言うと、マイナスのイメージを持たれることもありますが、僕の中では「ワクワク楽しい場所」というポジティブな意味での遊び場と捉えています。美容室なら「髪を切る、整える遊び場」として、どうしたらそれを伝えられるかを考えていくんですね。

 こういう仕事をしていると、「どうやって流行るものを見つけるんですか?」と聞かれることがよくあります。僕の場合は、あらゆる情報をインプットし続けて、その最大公約数の中から流行るものを見つけ出しています。プレゼンテーションなどでどうしても必要なときは、マーケティング会社や広告代理店に依頼して、調査をしたり資料を作ったりすることもありますが、そうしたことはあまり重要視していません。

 「流行を見つけ出す」と言うと、皆さん悩んでしまうようですが、「今、一番話題のニュースは何ですか?」と聞かれたら、きっと答えられると思います。新聞を読んだり、ニュースを見たりしていれば、トップに扱われる話題が何となくわかりますよね。そして、それが一番の話題かどうかは、あらゆる新聞、ニュースに目を通せば確信できます。流行るものを探す感覚は、そうしたニュースを探す感覚と同じなのです。

 例えば、日本の情報がまったく入らない海外から5年ぶりに帰国して、その時の流行を探るとすれば、まず1冊、人気のある雑誌を読んでみます。そうすると、何となくこれかな? という勘が働くと思います。それから、あらゆるジャンルの雑誌を50冊は読んで、いろいろな人に会って話を聞く。すると、最大公約数の中から、ブームになるものが見えてくるはずです。僕はもう、これしかやっていません。

 僕にとっては、遊びも重要なインプットです。雑誌を読んだり、海外旅行をしたり、人と会って話したりといった遊んでいるような時でも、インプットしようという意識が高い。人から見れば遊んでいるし、自分でも遊んでいると思っていても、必ず仕事を意識している自分がいます。雑誌を読むにしても片っ端から読みますし、海外旅行でも流行っている店に行けばその要因を探りますし、人と会って話す時は自分の知らない情報を引き出そうとする。そうして、真剣にインプットした最大公約数の中からブームを探すのが、僕のやり方です。

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